2010/03/23(火)
曇り/14℃
午後、父から電話アリ。
これから空港へ行って、札幌に向かうとのこと。
今夜は札幌のホテルに泊まり、明日の朝イチバンで病院に行くという。
「検査入院の予約は取れてんの?」
「取ってないけど、前も大丈夫だったからなんとかなるべさ」
ン…? なんとも要領を得ない話だ。しかも、かなりせっかち。
CTやMRIは、予約なしだとかなり待たされるはずだ。
ベッドも空きがあるんだろうか…?
突然のガン宣告で、二人とも冷静な判断ができなくなっているようだ。
夜、携帯に着信サイン。
簡易留守録を再生してみると、「あれ、出ないわ…。おい、母さん、これどうやって切るんだべか…」と父の慌てた声が入っている。
すぐに電話してみる。
母が出た。
「あ、信也かい。いまね、お母さんね、信也が出ないもんだから、どうしてだべかと思って、ホテルのフロントで聞いてたのさ。あ、お父さん、信也からかかって来たよ」
「お、信也か。いまな、ホテルの外に出たら帰り方が分らんくなって、タクシーに乗ったら、歩いた方が早いっていわれたんだけど、1000円出すから乗せてってくれって頼んで、やっとホテルに戻ってきたところだ。もうグッタリだわぁ」
トホホ…。二人とも30年前で時間が止まっている。これじゃあ、未来にタイムスリップしてしまった原始人だ。とんでもないことをしでかす前に行ってあげなくては…。
ウチの両親には医者の前に、ガイドが必要だ。