2010年 04月 13日

ヤマブキ

2010/04/13(火)
晴れ/21℃

桜が終わり、山吹の花がこぼれるように咲いています。
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山吹は枝が細く、見た目にはとても弱々しく見えます。
でも、枝が細いおかげで、どんなに大風が吹いてもなびいて、折れることがありません。
プランターがひっくり返って逆さまになっても、ちゃんと元に戻ります。
まるで形状記憶合金のようです。

七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき

この歌は「後拾遺和歌集」に収められている兼明親王の歌ですが、これは結実しない八重山吹を歌ったものです。山吹は一重咲きは結実するのですが、八重咲きは結実しません。

江戸城を構築した太田道灌は、鷹狩りに出たときに雨に遭い、蓑を借りようとうらぶれた民家を訪ねたのですが、応対に出た少女は黙って山吹の枝を差し出すだけでした。
城に帰った道灌が、家臣にこのことを話すと、それは「実の(蓑)ひとつだに なきぞ悲しき」と、蓑がないことを古歌に託して伝えたものでは、と教えられたのです。

道灌は自分の無知を恥じ、以後、歌道に励んだといいます。

七重八重…の歌とこの故事は、中学の時に担任の教師に教わりました。
以来、山吹はボクの心をとらえて離さないのです。

万葉集には山吹を詠んだ歌が17首もあるといいます。
日本人はそれだけ山吹に親しみを持っていたのでしょうね。

花ことばは、気品、崇高です。

春の微風にゆれる、可憐な山吹の花…。この花を見ると、すぐそこに来ている初夏を感じませんか。

明日から3〜4日、遠いところにいくので、ブログが更新できないかもしれません。
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by novou | 2010-04-13 22:06 | ベランダ植物図鑑


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