東京都心ではきのうまで連続19日、雨が記録されているんだそうな。
庭師殺すにゃ刃物はいらぬ 雨の3日も降ればいいというが、マンションのベランダの場合、これは当てはまらない。
雨でも庭仕事はあるからだ。
たとえば、雨後の排水溝に溜まる落葉や泥などは掃除しなけりゃならないし、
雨で痛んだ花や枯れた花は切って、他所さまのベランダに迷惑がかからないようにしなければならないからだ。
これはベランダガーデナーの責務であるな。
わがマンションでは数年前のゲリラ豪雨で、5階、6階の部屋が冠水するという事件が起こっている。
原因は排水溝にゴミが溜まっていて、プールのようになったベランダから雨が部屋に侵入したためだ。
上部の階が浸水すると、当然、下の階にも雨漏りはするわけで、たいへんな被害だったのだ。
話がそれた。
きょうは剪定ばさみの話である。
こうも雨が続くと剪定ばさみは錆びてくる。
しづくのついた花や枝をチョキチョキするわけだから、鉄の鍛造品はすぐに錆が浮いてくるのだ。
で、今朝は愛用の鋏のメンテナンス。
歯ブラシにグリースを付けて錆を落とし、仕上げはセーム皮で丁寧にふき取る。
革ケースはミンクオイルを擦り込んで油分を補い、艶を出す。
ちなみに真ん中の鋏は兵庫のTajika製作所とVALLICANS(東京を中心にガーデニング活動をしている集団らしい)とのコラボで生まれたgarden clipper。
バリカンをモデルにしているので剪定バサミというより剪定バリカンといった感じ。
うーむ、見違えるほどきれいになった。
オトコはやっぱり道具、からだな。