10月の長雨と台風21号、22号、それに木枯らし1号のトリプルパンチでベランダは過去にないほど悲惨な状況だ。
スモモやリンゴやグミの葉は強風で引きちぎられ、枝だけの寒々しい姿をさらしている。
台風は花台にしていた大きな木製ベンチも押しつぶして、素焼きのバラ鉢を5個破壊した。
ベンチは少々、腐食していたようだ。
ナンテンの大きな鉢も倒れて割れた。
麻紐でフェンスに括り付けていたのに、あまりの強風で引きちぎられたのだ。
開花を楽しみにしていた秋バラのツボミもずいぶんやられた。
長雨の影響で黒星病も出ているし、カイガラムシは駆除しても駆除してもどこからか湧き上がってくる。
そういえば東京は8月も21日間、雨が続いた。
観測史上初めてのことだ。
ベランダにとって今年は受難の1年だった(まだ2ヶ月あるけどね)。
写真はいつもの定点撮影だ。
気が付かないと思うが、イタヤカエデ、ハギ、フジ、ムクゲ、スイレンボク、ルリマツリ、サルビアレウカンサ、トクサ、イワガラミ、マツバボタンなどを処分した。
台風被害の後片づけと修復に時間と労力がかかりすぎた。
雨の日もカッパを着て作業し、夜はライトを灯して作業する日が10日も続いた。
なんとか修復完了、というところで、木枯らし1号に追い討ちをかけられた。
ボクは力尽きた。
もうこれ以上、300鉢もの植物の面倒を見るのは体力的に無理だと思った。
それにこのマンションは、来年、大規模改修が待ち構えている。
庭を一度リセットしなければならないのだ。
そのために植物の数を減らし、コンパクトにしておかなければ、鉢の移動が大変だ。
現在の300鉢、250品種を順次処分して、大規模改修までには半分ほどの鉢数にしようと考えている。
そんな折も折、某園芸誌が取材に来た。
木枯らし1号が吹き荒れた翌日のことだ。
こんな季節に、しかも台風と木枯らし1号直後の最悪のタイミングで庭を撮影されるのは、
植物を愛し、庭を愛するものとしては、はなはだ不本意なのだが、
庭をリセットする前の最後の記録と考えて、撮影してもらうことにした(ホントに不本意だ)。
発行は来年の3月という。
そのころボクの庭は、新たな姿で復活しているはずだ(多分…笑)。