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2010年 10月 23日

もみじ市 2010 ①

2010/10/23(土)
晴れ/21℃

もみじ市に行って来ました。
今年も楽しかったぁ〜。

栗コーダーカルテットやキセルが参加した野外コンサートもよかったし、
たくさんの“もの作りびと”にも出会えました。

このイベントがいつも気持ちいいのは、なんといっても多摩川の河川敷という“場”の力が作用しているからだと思うのです。

今年もさわやかな秋空の下、日向ぼっこをしながらまったりしました。
鉄橋を渡ってく京王電車、サイクリングコースを行き交うロードレーサー、調布飛行場を飛び立つセスナ…、風の音も川の流れも草の香りも、みんなみんな心地いいのです。

大人も子どももすごく楽しそう。会場には素敵な笑顔がいっぱいあふれていました。
ここは東京でいちばん平和な場所なんじゃないかしら、って思えたほどです。

ボクの写真では、楽しさや平和な雰囲気は伝わらないかもしれませんが、きょう撮った写真をずら〜りと並べてみますね。

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あ、そうそう。もみじ市のHPにこんな事が書いてありました。

「もみじ市には、独特の空気が流れています。私たちにはその空気の正体がわかっています。それはハーモニーです。いつもは別の場所で暮らしているさまざまなジャンルの作り手が、2日間だけみんなでハーモニーを奏でようとしてくれるからこそ、あのなんともいえない空気が漂っているのだと思います。みなさんも、ハーモニーを一緒に奏でてくれませんか? みなさんが加わってくれればきっと、もみじ市の空気は、さらなる特別なものになるのと思うのです」

ね、なんかいいでしょ。
明日もやっているので、時間がある方はぜひどうぞ…。
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by novou | 2010-10-23 23:00 | 日々の暮らし
2010年 05月 01日

多摩川、気晴らし散歩

2010/05/01(土)
晴れのち曇り/20℃
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気晴らしに多摩川へ出かけた。

身体がいうことをきかなくなって、気力が衰えた両親を毎日見ていると辛くなるのだ。
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川面を眺めながら小1時間ほどぼんやりした。
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オクさんと2人だけでお昼を食べ、代官山を少し散歩して、新しいガーデンサンダルを買った。
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サンダルにしては高価だったけど、自分へのご褒美だと思ったら値段はちっとも気にならなかった。もちろんオクさんも買った。

夜、オヤジの部屋で巨人vs阪神戦を観た。
巨人が3点を追う6回無死満塁の場面。阪神のピッチャー西村が坂本、脇谷、小笠原を完璧に仕留めた。圧巻だった。
「凄いピッチャーだね」とオヤジを見たら、オヤジはすでにこっくりこっくりと居眠りをしていた。この場面、この時間で居眠りかよ…。がっかりだった。

あしたはベランダでジンギスカンの予定だ。
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by novou | 2010-05-01 23:12 | 日々の暮らし
2009年 10月 11日

「岸辺のアルバム」と「もみじ市」

2009/10/11(日)
晴れ/23℃

きょうは朝から「もみじ市」だった。
会場は和泉多摩川駅から徒歩5分の河川敷。
小田急線の多摩川橋梁のすぐ近くだ。
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開場時間とほぼ同時刻に到着したのに、会場はすでに人・人・人…。
鯛焼き屋さんやレモネード屋さんのブースには、長〜い行列ができている。
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きょうはお目当ての作家さんも何人か出店してるけど、
「ごろっとしながら音楽でも聞きたいね」とオクさんがいうので、
ライブ会場にピクニックシートを敷いて、まずはのんび〜り日向ぼっこ。
お弁当も持ってきたしね。
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空は青空、風はさわやかな秋の風…。気持ちいいなぁ…。
赤トンボが飛んでいる。電車が多摩川を渡ってく…。
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こうして寝転がって小田急の電車を見てると、
なんだかいろんなことを思い出す。
上京してから12年間、ずっと小田急沿線で暮らしたからなぁ。

最初に暮らしたのは多摩川を越え、相模川も越えた町だった。
新宿から急行で1時間もかかる神奈川の山の中だ。
だから正確には上京とはいえないなぁ。

それから小田急相模原、相模大野、町田…と引っ越しを繰り返し、
少しずつ東京に近づいたって感じだ。

最初の結婚をして8年間は毎朝、満員電車に乗って多摩川を渡たるサラリーマンだった。

なぜこんな話をしているかというと、もみじ市のライブ会場で聞いた一曲の歌が、ボク自身も忘れていた記憶を、一瞬にして呼び覚ましたからだ。

naomi&goroというボサノバのデュオの一曲目は、
ジャニス・イアンの「ウイル・ユー・ダンス」だった。
歌い終えたnaomiさんが「昔、多摩川が舞台になったテレビドラマがあって、この曲がテーマ曲だったんですってね…。知ってる人いますか?」と会場に語りかけた。
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会場は20代〜30代がほとんどなので、みんなポカ〜ンとしてた。

TBSで「岸辺のアルバム」が放送されたのは1977年のこと。
なぜボクが覚えているかというと、上京する前年の74年に台風で増水した多摩川が決壊し、19戸の住宅が流される大災害があったからだ。

「岸辺のアルバム」はこの水害を題材に、平和でどこにでもありそうな普通の家庭が、
綻び、崩壊していく姿を描いている。
主演の八千草薫がよかったなぁ。
タイトルバックには多摩川の空撮、そしてテーマ曲はジャニス・イアンの「ウイル・ユー・ダンス」。家が流されていく実際のニュース映像もドラマでは使われた。

実はきょう、もみじ市が行われているこの場所が、堤防が決壊した場所なのだ。
ライブ会場のすぐ横には「多摩川決壊の碑」もある。
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通勤で多摩川を電車で渡るとき、いつもジャニス・イアンの曲と、濁流に流されていく家の映像が頭をよぎったものだ。

あの水害から35年も経ったのか…。

感慨深いなぁ。
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by novou | 2009-10-11 23:14 | 街の記憶
2009年 08月 13日

おとなの夏休み⑩

スーパー・マッハ号で行く多摩川⑧

原チャリで多摩川を上る旅もこの回が最後だ。
オヤジの冒険に最後まで付き合ってくれた人、ありがとう。
最終回は白丸ダムから奥多摩湖に突き出た山の上にある小河内神社までの20kmを行く。

前にも書いたが、多摩川と呼ばれるのは小河内ダム(奥多摩湖)から下流域だ。
奥多摩湖から上流は丹波川といい、源流部は山梨の笠取山にある。
笠取山は10年前に登って、“水干”で多摩川の最初のひと滴を飲んでいる。
苔むした山肌からチョロチョロと湧き出る水が流れとなり、奥多摩湖に集められ、
その水は青梅、国分寺、調布、世田谷など東京都だけで21もの自治体を流れて東京湾に注ぐ。

3日かけて河口から奥多摩湖まで旅をした。
川に暮らす人たちの生活が見たかったのだ。
源流から河口までの138kmを踏破してみたかったのだ。
祭り、川遊び、釣り、スイカ、蝉しぐれ、入道雲…、
正真正銘の“日本の夏”を見たかったのだ。


JR青梅線と多摩川に挟まれるように青梅街道(国道411号)は奥多摩湖へと続く。
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奥多摩駅は山小屋風の駅だ。青梅線の終着駅で、東京都内でもっとも西にある駅だ。
標高は343m、都内にあるJRの駅でもっとも高い。
『関東の駅100選』にも選ばれている。
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ホームにはオレンジバーミリオンの帯を巻いたE233系電車が止まっていた。
こんな山の中の駅なのにsuicaが使えるのが東京らしい。
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奥多摩駅から先は湖畔に沿って進む。
山々の緑を映した湖面が美しいが,この湖の下にはダムによって水没した集落がある。
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石川達三の「日陰の村」には以下のような記述がある。
「東京という大都市が発展していく、すると大木の日蔭にある草が枯れていくように、小河内は発展する東京の犠牲になって枯れてゆく。山の日蔭にある間は良かったが、都会の日蔭になっていくと、もう村は駄目なのだ。」

小河内ダムは昭和10年に着工、戦時中の中断を経て、昭和32年に完成する。
当時としては世界最大級の水道用ダムであった。
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馬頭トンネルの先にバス停がある。
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湖面には対岸に渡るドラム缶橋が見える。

トンネル横の山道を登る。この道は湖に突き出た半島の山に通じている。
小河内神社はこの山の上にあった。
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この神社、天照皇大神、広國押武金日命、伊弉那美命、貴船大神、大山祇神などなど、11もの神様を祀っている。
ダム建設のため水没した旧小河内村にあった九つの神社の神様をまとめて祀ってあるからだ。

急な石段を登って参詣したのだが、あいにく本殿が工事中だった。
人は誰もいなかった。

帰り道、鳩ノ巣の喫茶店でコーヒーを飲んだ。
青梅からここに来て20年になるというオヤジと話をした。
オヤジは小河内神社のことなど、まったく知らなかった。

多摩川は若いときに立川辺りまで下ったことはあるけど、その先は知らないといった。
つまり山から出たことがないのだ。
渋谷から原チャリで来たといったらビックリしていた。
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オヤジは鳩ノ巣渓谷の素晴らしさを滔々と語った。
自慢話を聞いていたらすっかり遅くなってしまった。
夕日の中をスーパー・マッハ号はトロトロと下った。
クルマでは体験できない旅だった。

ケツが痛いが、いい旅だった。
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                  (完)
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by novou | 2009-08-13 11:14 | 番外編
2009年 08月 10日

おとなの夏休み⑧

スーパー・マッハ号で行く多摩川⑦

日の出山荘から秋川街道に出て、青梅を目指した。
山道を20分ほど下ると、ほどなく調布橋が見えてくる。
下を流れるのは多摩川だ。
青梅はその昔、織物が盛んで、染め上げた布を多摩川の水に晒して色あいを調えていた。
それで調布橋の名が付いたんだそうな。
東京には調布という市もあるが、そういえばここも多摩川に面している。

調布橋を渡ると青梅だ。
青梅は谷あいの街である。多摩川に寄り添うように町が続いている。
昔は江戸から甲府へ入る裏街道の宿場町として栄えたが、
いまは映画看板の町として知られている。
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赤塚不二夫会館がある旧青梅街道は「シネマチックロード」と呼ばれ、昭和時代の映画看板師である久保板観氏が描くレトロ看板が並んでいる。
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懐かしい映画看板を見ながら通りを少し歩いた。
よく見るとなかには映画看板をモチーフにした宣伝看板もある。
たとえば傘屋には「雨に唱えば」のワンシーンが使用されていたり、
Gパン屋は「駅馬車」の看板だったり、
レコード店は「俺たちに明日はない」だったり、シニカルで結構、笑える。
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奥多摩湖周辺のマップが欲しかったので青梅駅に寄った。
青梅駅は“レトロステーション青梅”というらしく、改札や待合室には昭和の匂いがプンプンした。それに発車ベルは“ひみつのアッコちゃん”だ。
今度は青梅線に乗って“ぶらり途中下車の旅”がしてみたい。

さて、青梅から奥多摩湖までの20kmはトンネルの多いロング&ワインディングロードが続く。スーパー・マッハ号は悲鳴に近いエンジン音を響かせて山道を登る。
フルスロットルだ。トンネルの中がひんやりして気持ちいい。
しずくが落ちてきて時々顔や背中にピシャリとかかる。
これは気持ちわりぃ…。おばけ屋敷か…!?
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御岳を過ぎ、川井を過ぎ、古里を過ぎると渓谷はいよいよ深く、美しくなる。
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鳩ノ巣渓谷の美しいこと…。東京も捨てたもんじゃない。
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鳩ノ巣の上流には白丸ダムがあった。
高さ30.3mの重力式コンクリートダムで、東京都交通局の発電用ダムだ。
同局の水力発電所・多摩川第三発電所および白丸発電所に送水し、最大1万7,500kWの電力を首都圏に送電している。
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このダムには大規模な魚道もある。
多摩川は、平成4年(1992)に国土交通省が推進する「魚がのぼりやすい川づくり」のモデル河川に指定され、堰の魚道整備が進められている。

この魚道も2001年(平成13年)に新設されたもの。魚道落差27m、魚道延長332m(トンネル区間125m)、魚道幅2m。この魚道が完成したことによって多摩川に生息する魚の往来が可能になった。
魚道には見学コースもあり、ダムの上から地下トンネルに降りることができる。
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底が見えないほど長く続く見学用のらせん階段で地下トンネルの魚道に降りてみる。
ひとりで降りると途中で心細くなるが、その先にはビックリするような地下世界が広がっていた。
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戻りは谷ののり面に出て、ダム湖を見ながら急な斜面を上ってくる。
途中で息が切れ、膝が笑った。
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               (つづく)
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by novou | 2009-08-10 10:59 | 番外編
2009年 08月 07日

おとなの夏休み⑦

スーパー・マッハ号で行く多摩川⑥

のどかな農道を気持ちよく走っていたら、
どうやら国立と立川の境あたりで迷ったようだ。
地図を持ってこなかったことが悔やまれる。

ウロチョロしていたら、どうにかまた川沿いに出た。
でも、多摩川とはなんか違う。

秋川だった。

秋川(37.6km)は多摩川最大の支流である。

五日市の町の中を深い渓谷をなして流れ、さらに上流は、東京の秘境といわれる檜原村となる。
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東秋川橋に出ると川には鮎師が多くなる。
川は水が綺麗で、砂利の州が発達しているため、夏休み中はキャンプや水遊び、バーべキューなど、子どもたちの天国となる。
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川原に降りて遊びたいのを我慢して、さらに上流へと急ぐ。
もう少しでお昼になるというのに、まだ旅程の半分しか来ていないのだ。

川沿いを走っていると日の出町に出た。
日の出町といえばロン・ヤス会談で有名になった日の出山荘がある町だ。
秋川街道の坂本という交差点を左折し、さらに山の中を進む。
日の出山荘が見たくなったのだ。
田舎道を10分ほど走ると家もまばらとなり、竹林の中の細い道を上ったところにお目当ての日の出山荘があった。駐車場にモペットを止め、椎茸のホダギがたくさん並ぶ光景を脇に見ながら行く。
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中曽根康弘の別荘だった山荘は、いまは町に寄贈されて2年前から一般公開されている。
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入口で入場料200円を払い、広い敷地の中に入る。面積は2万5000㎡もあるという。山ひとつが中曽根さんの持ち物だったわけだ。

たしかレーガン夫妻は地元の中学校の校庭にヘリコプターでやってきて、そこから車で移動したはず。ホントは都心から山荘までのアプローチが楽しいのにね…。

「中でDVDやアルバムもご覧になれますからどうぞごゆっくり」と言われて歩を進める。たぶん見ないと思うけど…。
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まず目に入るのが「鐘」。韓国の全斗煥大統領から寄贈されたものと書いてある。
面白いものを贈るものである。続いて、古いかやぶきの農家があの有名な青雲堂だ。
ここの囲炉裏端で、中曽根さんがお茶を立てて大統領夫妻をもてなしたのだ。
ちゃんちゃんこを着た見覚えのある写真も飾ってある。
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青雲堂の斜め前にある天心亭の方はやや新しい建物である。
レーガン氏を招くにあたって建てられたものかもしれない。
両雄が日米友好協力、世界の安全保障について「ロン・ヤス会談」を行った場所だそうだ。茶室のような趣で、谷を見下ろす絶好のロケーションにある。
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一番奥の書院は中曽根さんが総理大臣を辞めたあとに建てたもので、二階建ての各部屋には、各国来賓の写真や贈答品、書画の類が展示されている。
青雲堂よりもはるかに立派な現代風な建物だ。
大きな窓がある見晴らしのよいリビングのソファーに座ってお茶でも飲んだら、さぞ気持ちがいいんだろうなと思ったら、テーブルにはしっかりと「飲食禁止」の札が張ってあった。
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平日だったせいか、来館者は他に2組だけ。こりゃ維持管理が大変そうだ。

すっかり寄り道をしてしまった。
早く多摩川に戻らなければ…。(つづく)
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by novou | 2009-08-07 09:10 | 番外編
2009年 08月 06日

おとなの夏休み⑥

スーパー・マッハ号で行く多摩川⑤

いつものように5時に起きてベランダの水やり。
きょう(8/5)は何やら天気になりそうな気配だ。

お腹が空いたので、冷蔵庫をあけて、朝からビビンバを作る。
といってもオクさんが作ってくれた具材をごはんにのっけて、混ぜるだけだ。
ビビンバを食べたら辛さでカラダがシャキーン!! としてきた。
朝からハイテンションだ。
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お腹がふくれて元気が出たら、また多摩川に行きたくなった。
まだ、未踏破部分が残っている。
「天気もいいし、行くんならきょうだな…」と決意を固める。

リュックに雨具やバナナやお茶を詰め込む。それに日焼け止めも…。

オクさんはまだ寝ている。しめしめ…。
「あのさ、多摩川に行ってくる」
「うん、いってらっしゃい。むにゃむにゃ…」
まだ夢の中だ。

7時に家を出る。
スーパー・マッハ号は乾いたエンジン音を響かせて西に向かう。

きょうは是政橋から奥多摩湖までいっきに上るつもりだ。

和泉多摩川にさしかかると、何度も白バイ隊とすれ違う。
近くの河川敷に白バイの訓練コースがあるからなのだが、
モペット(ペダル付きバイク)が珍しいのか、
すれ違うたびに、屈強な隊員たちにじーっと見つめられてしまう(いやーん! *^_^* )。

是政橋から上流部分は川沿いの道が整備されていないため、
何度も迂回をしなければならない。
っていうか、川を見ながら走れない。
自転車なら土手のサイクリングロードを走れるが、
この道はバイク進入禁止だ。

狛江、調布と抜けて関戸橋を過ぎると、右側に大きな公園が見えてくる。
府中の「郷土の森」だ。
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公園入口にある修景池では、みごとなハスが咲いている。
大賀ハスだ。これは60年ほど前に遺跡から発掘された3粒の蓮の種子のうち、
ひと粒だけが奇跡的に発芽し、増えたものだ。
後に年代測定をしたところ2000年以上も前の種子と判り、
発芽させた植物学者の大賀一郎博士の名前をとって「大賀ハス」と名付けられた。
ハス池の横には博士の銅像も建っている。
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直径25cmもある“世界最古の花”を写真に納め、さらに上流へと進む。
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国立、立川に入り、中央線多摩川橋梁を過ぎたあたりから田んぼや畑が多くなる。
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東京とは思えない長閑な農道を走っていると、
田んぼの中で、鶴のような大きな鳥が、餌をついばんでいる。
しかも10羽以上の群れだ。
ダイサギだ(多分…)。
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こんな間近で、こんなにたくさんのダイサギを見るのは初めてだ。
興奮して胸が高鳴る。
警戒されないようにスーパー・マッハ号のエンジンを切って、
ペダルをこいで進む。モペットはこんなときに便利だ(笑)。
夢中で写真を撮ったのだが55㎜のズームでは豆粒のようだ。
長玉レンズが欲しいぞ!

(つづく)
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by novou | 2009-08-06 17:14 | 番外編
2009年 07月 31日

おとなの夏休み②

スーパー・マッハ号で行く多摩川 その4

是政橋から対岸に渡りUターンする。
道の右側には梨畑が広がっている。
稲城や川崎市多摩区あたりは多摩川梨の産地だ。
多摩川流域の土壌は梨の生産に向いているようで、
沿道にはいまでも多くの梨農家があって梨狩りもできる。
寄り道しようとも思ったが、荷物になるのでやめにした。

登戸を過ぎ、丸子橋を過ぎたあたりから小雨になった。
リュックの中にカッパが入っていたが、
日焼けしてヒリヒリしている肌には雨に打たれるほうが気持ちいい。

丸子橋あたりは確かアザラシのタマちゃんが最初に現れたところだ。
あの騒動はもう7年も前のことだ。

多摩川には夏休み中の親子がわんさか見物に来た。
タマちゃんアイスやタマちゃんストラップが売られ、
ワイドショーは連日この話題で持ちきりだった。

その後、タマちゃんは横浜の鶴見川や帷子川に出没。
おマヌケな横浜市はタマちゃんを住民登録した。
それを聞いた外国人たちが「日本国籍を持っていないタマちゃんが住民登録できるならおれたちにも住民登録させろ!」と訴えるオマケまでついた。

日本中が夏の暑さにやられたようなトホホな騒動だった。
タマちゃんは翌年、埼玉の荒川にも現れたがその後は消息不明。
タマちゃんからは横浜市に転出届も出されていない(笑)。


多摩川沿岸道路も下流域に入るとトラックの交通量が増える。
川崎、鶴見、横浜といった臨海工業地帯に入る大型トラックだ。
小さなスーパー・マッハ号はトラックにはじき飛ばされそうになりながら、
路肩をトロトロと進む。排気ガスも凄い。
たまらず沿岸道路から横道にそれたら、今度は道に迷った。
川崎あたりはまったく土地勘がないのだ。

しばらくあっちをウロウロ、こっちをウロウロしていたら、偶然、堀之内に出た。
ソープランドで有名なあの堀之内だ。
この一角には50〜60軒のソープが軒を連ねる。
まだ午前中だというのに店先には客引きのおにいさんが立っている。
夜だったらネオンも灯って、さぞ刺激的なんだろうなぁ。
「いい子いますよ」のおにいさんの誘いに、ついフラフラと中に引き込まれそうになる。
用もないのに堀之内を3周もした。俺も男だ!

考えてみると、風俗街というのはたいてい川沿いにある。
吉原は隅田川だし、金津園は長良川だし、中洲は那珂川だ。

堀之内を擁する川崎は日本橋を起点とする東海道の二つ目の宿場だ。
江戸に向かう旅人にとっては多摩川の六郷の渡しを控えた最後の宿泊地だったわけだし、
川崎大師の参詣客にとっても旅の疲れを癒す休憩地だったはず。
昔から遊廓が発達する素地は備わっていたというわけだ。
いまではすぐ隣りに川崎競馬場もあるしね…。
‘命の洗濯水いらず’ってわけだ。

さて、はじめて川崎に来たわけだし、お大師さまをお参りしてみたくなった。
京急大師線に沿って南下したら5分ほどで川崎大師だ。
毎年、初詣客が280万人も詣でるお寺にしては規模が小さい。
この狭い境内に280万人も来たら、海にこぼれちゃうんじゃないの、と心配になるほどだ。

駐輪場にバイクを止め大山門から本堂に向かって一礼し、香呂に線香をお供えする。
ありがたい煙に燻されていたら突然、雨が激しくなった。
すぐに止むだろうと高を括っていたが、一向に止む気配はない。
結局、香呂の屋根の下で30分も雨宿りした。
体中が線香臭い。
すべての穢れが取り去られた感じだ(笑)。

平日だし、雨だし、参道の土産屋も閑散としていた。

帰りは東海道の渡しがあった六郷橋を渡って江戸入りした。
60kmほどの冒険だった。
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by novou | 2009-07-31 13:00 | 番外編
2009年 07月 30日

おとなの夏休み①

2009/07/28(火)
曇りのち雨/28℃

スーパー・マッハ号で行く多摩川 その3

先日、原チャリで転んだ時の傷がまだ疼く。
擦り傷はたいしたことないのだが、膝をしたたか打ったので内出血していて、
立っているだけでズキズキするのだ。それに日に焼けた手足もヒリヒリする。

でも、風を切って河原を走るのは“快感!”だし、
多少の痛みぐらいでは当分やめられそうにもない。
きょうも朝から出かけたくてそわそわしていたら、
「まだ怪我が治ってないんだからあんまり遠くに行かんときぃな」と
オクさんにクギを刺された。まったくこども扱いである。

でも、多摩川は俺を待っている。行かねばならぬ、夏だもの…。

で、きょうもスーパー・マッハ号にまたがり西に向かった。
きょうは多摩川をのぼるのだ。

途中、環七のGSでガソリンを入れた。
スーパー・マッハ号のタンクには4ℓ入る。
満タンにしても500円ほどだ。それで150km走る。
ってことは全長138kmの多摩川は1回の給油で楽々走破できるのだ(しないけど…)。

多摩堤通りをひたすら上流に向かって走る。
多摩川中流域は下流に比べて静かだ。
野球少年もゴルフ少年もジョギングする人も少ないのだ。
っていうか河川敷そのものが上流にいくほど狭くなるので、グランドやゴルフ練習場が作れない。それに下流域のような大きな街もないので、閑散としているのだ。
たまぁに鮎釣りや鯉釣りの釣り人が糸を垂らしているくらいで、長閑なものだ。
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世田谷を抜け、狛江を抜け、調布に入ったあたりで飽きてきた。
同じような風景が延々と続くし、バイクを降りて少し歩いてみようと思うような魅力的な街がないのだ。
それでもどこかで素敵な風景や素敵な街に出合うんじゃないかと、さらに上流を目指して走った。

府中に入ったあたりでお尻が痺れてきた。
スーパー・マッハ号はサスペンションが固いので、道路のデコボコをダイレクトにお尻が受け止める。1時間も走っているとお股とお尻が悲鳴を上げるのだ。
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多摩川水道橋を越え、稲城大橋を越え、是政橋までやってきた。
河口から35kmあたりといったところか。
ここから奥多摩湖まではさらに50kmほどある。

ちなみに多摩川と呼ばれるのは奥多摩湖の湖水の出口である小河内ダムより下流からだ。
その先は丹波川、一ノ瀬川と呼ばれ、源流は山梨県の笠取山南麓となる。

奥多摩湖から上流は登山に夢中だった頃に何度も歩いたところだ。
一ノ瀬高原は毎年のようにキャンプにいったし、笠取山(1953m)も10年ほど前に登っている。もちろん多摩川の最初のひとしずくとなる「水干(みずひ)」で喉も潤した。苔むした山肌からこぼれるほんの僅かな水が、やがては138kmの大河となり、豊かな自然や文化や経済を育んでいると思うと感動する。

話がちょっと横道にそれたところできょうはこれまで…。

次は是政橋を渡り、神奈川県側を河口まで下る話をUPする予定です。
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by novou | 2009-07-30 09:19 | 番外編
2009年 07月 26日

多摩川下り(その2)

2009/07/25(土)
晴れのち曇り/32℃
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弁天橋に大漁旗がはためいている。

羽田の街は夏祭りで賑わっていた。
羽田神社の夏季例大祭だ。
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町内の角々に櫓が組まれ、笛や太鼓の祭りばやしが気分を盛り上げている。
夏休み中の子どもたちが路地に溢れ、鯔背な若い衆が町内を闊歩している。
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この祭り、羽田空港も神社の氏子となっている関係で、毎年ANAやJALの客室乗務員が参加して、飲み物や団扇のサービスをするらしい(^ロ^)~~♪。
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それにしても50歳以上のオヤジは“客室乗務員(スチュワーデス)”と聞くと、なんでこんなにもトキメクのだろう。

たぶん、こどもの頃、テレビでパンナム提供の『兼高かおる世界の旅』を見ていたせいだと思う。
あの時代、海外旅行は高嶺の花だったし、航空会社の若くて健康的で美しいスチュワーデスはもっと高嶺の花だった。
兼高かおるの「〜ですの」という山の手口調の語り口が上品だった。
スチュワーデスも山の手のお嬢様がなるものだと思っていた。

加山雄三の『ハワイの若大将』を観た時、パンナムの飛行機とボディラインを強調したパンナムの制服を着たスチュワーデスが何度も登場した(多分タイアップだったのだろう)。
彼女たちはみんな美しくセクシーだった。
あの映画を観た時、パンナムに乗ってハワイに行きたいとホンキで思った。

そういうわけで、いまだに“スチュワーデス”と聞いただけでときめくのだ(〃▽〃)。
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話がずいぶん脱線した。元に戻そう。
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海風に乗ってカモメが滑空している。
河口の岸辺ではウミウが穴子を捕まえて飲み込んでいた。
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寿司屋で羽田名物の穴子丼を食べた。
オヤジにウミウのことを話したら、それは穴子ではなくウナギだといわれた。
多摩川の河口では年中、天然のウナギがとれるらしい。
この寿司屋で食べると1匹3000円〜4000円はするという。
ウミウはたいそう贅沢者である。
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午後、小さな港に船が帰ってゆく。
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もう2時だ。こちらもそろそろ帰るとするか…。
夏の太陽に焼かれて肌がヒリヒリしてきた。

スーパー・マッハ号で土手を降りるとき、砂利に車輪をとられ転倒した。
擦り剥いた膝っ小僧がわんぱくな小学生みたいだ。
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足にはビーサンの跡、腕には時計の跡がくっきりとついている。
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5時間ちょっとの夏の冒険、であった。冒険には代償が必要なのだ。イテテ…。
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by novou | 2009-07-26 01:23 | 街の記憶