2009/02/08(日)
晴れ/11℃
KY(漢字読めない)アソー・ソーリーを他山の石としたかどうかは知らないが、
漢字検定がブームなのだそうだ。
ここ数年、受験者はウナギ登りで、いまや300万人に迫る勢いなんだとか。
仕事柄、漢字の読み書きにはちょいと自信がある。
そこで、漢検を主宰する財団法人
『日本漢字能力検定協会』のHPにアクセスして、
いちばん難しい1級の問題をやってみた。
しかぁ〜し、まったく歯が立たないではないの…。
「コウカテキメン」も「ココの声を上げる」も「足袋のコハゼ」もぜんぜん書けない。
レベルを落として2級にも挑戦したが、
半分できたかどうか、というテイタラクである。
自信はウンサンムショウした。
イカン。これはイカン。
仕事以前に、日本人としてヤバイ。
考えてみると、手書きで文章を書くことが、年々少なくなっている。
っていうか、最近文字を書いたのは2日も前だ。
それも、宅急便を受け取ってサインしたくらいだ。
いまは原稿も手紙も年賀状もぜ〜んぶパソコンで書いている。
思い起こせば、仕事場にはじめてパソコンがやって来たのは20年前だった。
それはMacのSE/30である。
その前はキャノンのワープロを5年ほど使っていた。
っていうことは25年も、漢字はワープロソフトの変換に頼っていたということだ。
これでは書けなくなるのは当たり前だのクラッカーだ。
コンピュータの発達がもたらした利便性は大きいが、半面、失ったものも計り知れない。
そして、かけがえのないものを失ったことに気がつくのは、
いつもずっと後になってからなのだ。
そういえば、夏目雅子が結婚した時、
伊集院静について「どこに魅かれましたか?」と聞かれ、
「薔薇や憂鬱なんていう難しい漢字をすらすら書けるところ」と
初々しく答えていたのを思い出す。
これをみた時はボクも猛烈に漢字を勉強した。
漢検1級は無理としても、
せめて「薔薇」と「憂鬱」だけは、すらすら書けるようにしておきたい。
モンブランやパイロットの万年筆も、伊東屋の原稿用紙もいまや宝の持ち腐れである。
問題の答え
「効果覿面」「呱々の声を上げる」「足袋の鞐」
(3問とも書けた女性がいたら結婚させてください…)
●今日の昼ごはん
寝坊したので朝昼兼用。
焼き魚はカマスです。