『東京ディズニーリゾート植物ガイド』(講談社)を上梓したのは2011年3月10日。
東日本大震災がおきる前日のことでした。
ご存知のように、震災の翌日から東京ディズニーリゾートは1ヵ月以上にわたって閉鎖されました。
パークが開園していなければ、ガイドブックは売れるわけがありませんから、ホントに運のない本だなぁ、とその時は思いました。
でも、意外なことに、この本は売れたのです。
読者の方々からは「この本を持ってパークを散策する日が早く来るように願っています」とか、「ミッキーやたくさんの花たちに癒される日が1日も早くやって来ますように」というメッセージをたくさんいただきました。
家族揃ってパークで花を見られることや、動物園にいけるといった当たり前のことが、実はかけがえもなく幸せなことなんだと、しみじみ思ったものでした。
あれから5年。5刷まで版を重ねた『東京ディズニーリゾート植物ガイド』は、2月4日に生まれ変わりました。
改定版の発売にあたり撮り下ろした写真は350枚以上、新たに加えた植物は約60種、電子版も同時発売となりました。
ページをめくると、植物が主役のパークシーンが満載です。春、この本を持って、ぜひ、花いっぱいのパークにお出かけください。きっと幸せを感じられるはずです。
(前版の帯に推薦文を書いてくださった柳生真吾さんが、昨年の5月に亡くなられました。残念です。改めて感謝とお悔やみを申し上げます)