東京ベランダ通信

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2017年 10月 15日

ベランピングとバルコニスト???

知らなかったが世の中には「ベランピング」や「バルコニスト」なる言葉があるらしい。

ベランピング(Veramping)とは、「ベランダ+グラマラス+キャンピング」の造語で、
自宅のベランダをおしゃれに改造して、ゆったりとした時間を過ごそうという新しいスタイル、なんだとか。
ホテルのような施設やサービスのキャンプ場で、おしゃれにキャンプを楽しむ「グランピング」はお金もかかるし、予約もなかなか取れないし…。それなら、自宅のベランダで一年中グランピングしてしまえ! というのがベランピング、らしい。

ふむふむ…。

どうせ、どこかのライフスタイル誌かトレンド誌が仕掛けているんだろう、と思って調べてみたら、案の定、ベランピングは『LaLa Begin』(世界文化社)や『日経トレンディ』(日経BP)が、昨年あたりから力を入れて打ち出しているようだ。

一方、バルコニストというのは、バルコニーで余暇を素敵に楽しむライフスタイルを送ってる人、なんだとか。これはIKEAが昨年、‘バルコニストになろう’というキャンペーンを大々的にしかけていた。

こんな感じだ。

[朝は、コーヒーを片手にチェアで太陽を浴びながら、1日を気持ち良くスタート。
昼は、パラソルの下、南国のリゾート気分。
夜は、キャンドルやLEDライトでロマンチックムードに。
あなたはどんなバルコニストライフをおくりますか?]

ってな具合だ。

けっ、なんだろうねぇ…。

いとうせいこうがベランダで花や野菜を育てる人をベランダーって呼んで、ボタニカルライフを提唱したのにはついていけたけど、「ベランピング」や「バルコニスト」なる言葉には、まったく思想や哲学がなくて、消費の誘惑があるだけだな。
そしてパラソルやらチェアやらキャンドルを買って、SNS映えする写真をインスタやFBにいっぱい投稿しましょうよ、という策略にしか見えないもんな。

ウチはもう20年もベランダで植物を育て、ごはんを食べているけど、流行りとは無縁だな。

このブログをはじめた時に、こんなことを書いた。

ちょっと長いけど再録しておきます。


我が家のベランダは流行りの花が咲く観賞のためのベランダではない。
どちらかというと、日向ぼっこをしたり、お茶をしたりするリビングの延長のようなベランダだ。

気候がよい春と秋、ベランダは我が家の生活の中心となる。
ボクらは日がな一日ベランダで過ごす。
二人で紅茶とトーストの朝食を食べて、それからボクはハンモックを吊ってうたた寝をしたり、読書をしたりする。
オクさんはお手製のワイン箱コンポストで生ゴミを処理したり、端材を使ってスプーンやバターナイフを作って悦に入っている。
植物も育てている。友人にいただいたり、株分けしたりで、いまでは100種類ほどのコンテナが並んでいる。ただ、その半分は果樹や野菜やハーブといった腹の足しになる植物である(笑)。

ベランダには毎日新しい発見がある。ミモザの枝にミノムシが巣を作っていたり、メダカが金魚藻に卵を産み付けていたり、熟しかけのイチゴの赤い部分だけが、ヒヨドリに食べられていたり…。

都市生活者にとってベランダは、幸福をもたらす暮らしの舞台装置だ。このマンションに住んで5年、もうベランダのない生活は考えられない。このベランダに巡りあえたことにつくづく感謝しながら、日々の暮らしを慈しむように生きていこうと思っている。


                                            (2008年04月20日)

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写真は先週、ベランダでジンギスカンをして、〆にアジの干物を焼き、炊き立ての新米を食べた時のものです(笑)。


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by novou | 2017-10-15 15:24 | 暮らしを考える | Trackback | Comments(0)
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