春の七草はいえるけど、秋の七草をすらすらいえる人は少ないと思う。
そもそも秋の七草は山上憶良が万葉集の中で、
秋の野に 咲きたる花を指折り(およびをり)かき数ふれば七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花
と、二首の歌を詠んだことが、始まりといわれている。
一方、春の七草は14世紀の南北朝時代に、四辻の左大臣(四辻善成)が
源氏物語の注釈書「河海抄(かかいしょう)」の中で記していて、それが後年、よく知られる「せりなずな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」の歌になって広まり、定着したといわれている。
圧倒的に後者の歌の方がリズムもよく覚えやすい。
それに秋の七草は食べられないけど、春の七草は正月に七草粥を食べるので、昔から暮らしに浸透していて、自然と覚えちゃうよね。
秋の七草の覚え方はWikipediaによると“おすきなふくは”、“おきなはすくふ”(沖縄救う)、“ハスキーなクフ王”だそうだ。
ボクは断然、〝ハスキーなクフ王〟がいいなぁ〜(笑)。
わが家の庭にはハギを処分し、キキョウも枯らしてしまったので、秋の七草は現在、フジバカマしかありません。
個人的にはシュウメイギクや、サルビア‘アズレア’なんかも秋の七草に入れたいなぁ。
(フジバカマとハナアブ)