東京ベランダ通信

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2018年 05月 18日

つるバラ‘のぞみ’の物語

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のぞみがキッチンの窓辺に滝のようなアーチを作っている。

今年は春先の管理がよかったせいか花付きが凄い。


のぞみは8年前にわが家にやって来たバラだ。

一年苗だったので30〜40cmほどの大きさだった。



このバラには悲しい物語がある。


のぞみという女の子がいた。
先の大戦中に生まれたのぞみは、母、祖母と一緒に知り合いを頼って満州に渡る。
そして終戦。大陸から引き上げてくる途中で、母、祖母は亡くなる。
まだ4才だったのぞみは一人で旅を続け、二人の遺骨を持って父と叔父の待つ品川駅に向かう。
しかし、あともう少しという時に、のぞみは長旅の疲れから息を引き取る。
品川駅で父は未だ温もりの残っている我が子を抱く。

父は一度に3つの葬儀をあげることとなる。

のぞみの叔父はアマチュアの育種家、小野寺透である。
多くのバラを作出した小野寺は、1968年に淡いピンクの一重咲きのバラを作出する。
小野寺はこのバラに、反戦の思いを込めて「のぞみ」と名付けたのだ。

のちにイギリスに伝えられた「のぞみ」は、桜の花びらのような可憐さ、花期が長い事などが評価され、
日本生まれの品種として唯一、英国王立園芸協会の「アワード・オブ・ガーデン・メリット賞」を受賞している。


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[のぞみ]

作出国:日本
作出年:1968年
作出者:小野寺透
系統:[Cl Min] クライミング・ミニチュア・ローズ
交配親:Fairy Princess × Sweet Fairy
咲き方:一季咲き
花形:小輪一重咲き
花径:小輪(3cm・花弁数4~8枚)
香り:微香
樹形:這い性
樹高:120cm





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by novou | 2018-05-18 08:51 | ベランダバラ図鑑 | Trackback | Comments(0)
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