Yellow Toadflaxが咲いている。
何年か前にオクさんがキューガーデンでお土産に買ってきたワイルドフラワーのミックスシードを植えたら、いつの間にか他の花は淘汰され、この花だけが生き残った。
調べてみると英名であるイエロー・トードフラックスの「トード」とはヒキガエルのことで、花の形がヒキガエルに似ていることから名づけられたそうな。
つまり、黄色いヒキガエルの花だ。
カナダではバター・アンド・エッグ(Butter-and-eggs)とも呼ばれているらしい。
ボクはこちらの呼び名の方がおいしそうで好きだ(笑)。
春から夏にかけて淡い黄色の花が風に揺れる姿は、穏やかな雰囲気があり、なんとも美しい。
この花、一枚目の写真を見ると分かるが、花弁の基部に距を持っている。
距とはもともとはニワトリの蹴爪(けづめ)のことだが、植物では花の後ろに突き出した袋状の突起をいい、中に細長い蜜腺がある。ランやスミレ、オダマキ、ツリフネソウなどに見られる。
Yellow Toadflax(和名ホソバウンラン)
科属 オオバコ科ウンラン属
原産地 ヨーロッパ、ロシア、中国など
草丈30~100cm程度。道端や草地などで見られ、春から夏に淡い黄色の花を付ける。
和名の由来は、海岸の砂地に育つウンランに比べて葉が細いことによるといわれる。
現在は観賞用となっているが薬草でもあり、皮膚炎、消化不良、排尿障害によいとされる。