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東京ベランダ通信

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2018年 05月 22日

映画のはしご


昨日はオクさんが歌舞伎&ごはん食べで一日中留守だったので、ボクは映画のはしごに出かけたのだ。
若い頃は映画のはしごも、飲み屋のはしごも当たり前だったけど、「はしご」はずいぶん久しぶりだなぁ。
しかも、3本(笑)。


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●1本目「ロンドン、人生はじめます」(エビスガーデンシネマ)

ダイアン・キートンがいい。彼女の映画はほとんど観てるけど、いつも都会的で自由でオシャレ。この映画でも「アニーホール」の時の彼女を彷彿させるようなジャケットとパンツのマニッシュなスタイル。これぞダイアン・キートンって感じで、こんな風にオシャレに年齢を重ねられたら最高、って思わせてくれる映画でした。

そしてダイアン・キートン以上によかったのが森の中に住むドナルド(ブレンダン・グリーソン、ブレイブハートに出てきた毛むくじゃらの大男)の小屋。魚が釣れる池があって、小屋の前の畑で野菜を作って、昼間はオーブンを改良した暖炉の前で気ままに読書…。庭でのディナー、森でのピクニック、余計なモノを持たない手作りの暮らし、自給自足…。憧れますなぁ。
映画のストーリーは置いといて、本格的にご隠居暮らしをはじめたいと思っているボクにとっては参考になるコトが満載の映画でした。



映画のはしご_f0160063_17355251.png


●2本目「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(アップリンク)

モード・ルイスという実在するカナダの画家のことを描いた映画。
こちらも小さな家(小屋)が舞台の映画です(笑)。

素敵でした。何もかも…。
カナダの荒涼とした田舎町の風景、エベレットの手押し車に乗せられて家路をゆくモード、結婚式のあとエベレットの靴の上に乗ってダンスをするシーン、スクリーンそのものがもう絵のようでした。
孤独で貧しい二人が出会って、かけがえのないパートナーとなってゆく姿が淡々とではありますが、たいせつに大切に描かれていました。劇的な事が起こるわけでもなく、登場人物も、台詞も少ないけど、サリー・ホーキンスのひた向きな演技に思わずスクリーンにのめり込んでしまいます。フェリーニの名作「道」に出てくるジェルソミーナを思い出しました。
最後は号泣。年のせいではないと思います。幸せって何かを考えさせられる映画です。

モード役のサリー・ホーキンスも夫のエベレット役のイーサン・ホークも、2人をキャスティングし、繊細な演出をした監督のアシュリング・ウォルシュも最高です。

ひとつ難クセを付けるとすれば、長ったらしい邦題かな。
ここは潔く「愛を描くひと」とか「私の愛するひと」でよかったのでは…。



映画のはしご_f0160063_17355489.jpg


●3本目「モリのいる場所」(ユーロスペース)

画家、熊谷守一と彼の住む家と庭を描いた作品(たぶん…)。
好きな画家の一人だったし、彼の庭に興味があったので期待していたけど30分も経たないうちに爆睡。
なので、何も書きません(笑)。あ、ドリフは要らなかったと思います。




by novou | 2018-05-22 17:51 | 日々の暮らし | Trackback | Comments(0)
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