デュランタが咲いている。
わが家のは‘タカラヅカ’という最も一般的な品種で、紫色の小花に白いフリル状の縁取りがある。
ところで、なんで‘タカラヅカ’という品種名が付いたのかというと、それはスミレのような花の色や香り、それにフリル状の縁取りがタカラジェンヌを連想させることから、この名になったようなのだ。かなり強引なネーミングであるw。
ボクがこの花を初めてみたのは、東京ディズニーランドのスイスファミリー・ツリーハウスだ。
樹高19mのベンガルボダイジュの大木に作られたツリーハウスは、アドベンチャーランドのジャングルの中にある。
デュランタはその緑の海の中で、ぽつんと咲いていた。
紫色が鮮やかで、小さな花だけど存在感は抜群だった。
ちなみにスイスファミリー・ツリーハウスには季節になるとプルメリアも咲いて、南国特有の甘い香りを辺りにまき散らしている。もちろん、プルメリアもデュランタも拙著『東京ディズニーリゾート植物ガイド』(講談社刊)で取り上げたし、拙庭でもツリーハウスの真似をして、同じ品種を育てている。
余談だが、東京ディズニーランドに行くとボクは真っ先にスイスファミリー・ツリーハウスに登る。
ここは夏でも涼しいし、てっぺんからの眺めも素晴らしい。それに、入場制限がかかるような大混雑時でも行列する事はない。
ツリーハウスのなかには、リビングルームやベッドルーム、書斎やキッチンなどもあって、これが実にオシャレにできている。
ツリーハウスの下を流れる小川には水車があって、そこから汲み上げた水で食料を冷やしたりする仕掛けもある。
ツリーハウスのあちこちに生活のための工夫があって、思わずヘェ〜と唸ってしまうほどなのだ。
東京ディズニーランドでいちばん好きな場所だ。
宝くじが当たったらスイスファミリー・ツリーハウスのような隠れ家を持ちたいと、ボクは常々思っている。
デュランタ
学名:Duranta repens(D.erecta)
和名:タイワンレンギョウ、ハリマツリ
科名 / 属名:クマツヅラ科 / ハリマツリ属(デュランタ属)
原産/メキシコ 西インド諸島
花期/5月〜11月