緊急搬送から21日目。
夜が明けた。
西の空にストロベリームーンが残っている。
長く苦しい1週間だった。
貧血が治まらず瀬戸際に追い込まれた1週間だった。
たくさんの応援メッセージと、オクさんが毎日のようにISに投稿してくれるベランダの様子を見て励まされ、癒されてきた。
いま、ベランダではジャカランダが咲いている。
世界3大花木のひとつで、わが庭の自慢の植物だ。
でも、季節は待ってはくれない。
今年はこの目で見ることなく終わりそうだ。
早く病室を抜け出し、我が庭に帰らねばという気持ちは強いが、病態はなかなか好転しない。
ビルビリンが高く黄疸が出て食欲がないのだ。
フェリチンも異常に高い。
これは鉄分の過剰を示す数値で、輸血に依存した治療が長く続くと異常高値を示す。
常態化すると重篤な合併症を呼び込む事にもなるので、鉄キレート剤でそれを予防する。
またひとつ一生飲み続けなければならないクスリが増えた。
ヘモグロビンは7.4。
微増だが1週間ぶりに7台にのって少しカラダが動く。
ヘモグロビンが上がったので理学療法士とベッド上でリハビリ再開。
でも、腹筋もプッシュアップもできず泣けてくる。
週末は輸血も抗体の点滴もない。
主治医の話では投薬だけで週末にこの状態を維持または上昇に変えられれば、副作用の強いステロイドを減薬し、退院できる、との見通し。
ぜひ、そうなりたいと強く願う。
コジマさんの嘔吐きは吐き気止めの増量でずいぶんと収まった。
ただ食事はまったく受け付けないので、いまは栄養剤の点滴とアイスクリームでなんとかしのいでいる。
がんばれコジマさん。
ボクも頑張る!