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東京ベランダ通信

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2008年 06月 12日

理想のベランダ その2

2008/06/12(木)
雨のち曇り/20℃

フウセンカズラやヤマホロシといった蔓性植物が、ひと雨ごとに驚くばかりの成長を見せている。つい4〜5日前まで頼りなげだったフウセンカズラは、いまはしっかりとした蔓を伸ばし、自転車ハンガーの太いポールに巻き付いている。
植物は日差しよりも、雨で成長の度合いを増す、ということをつくづく感じさせられる今日この頃である。この時期にしっかりと根を張り、枝を広げたものだけが、ベランダの過酷な夏を乗り切れるのだ。

理想のベランダ その2_f0160063_21122540.jpgさて、お立ち会い。
おとといのブログで5月に熱に冒されたように分別なく鉢植えを増やしたことで、我がベランダはまったくまとまりや趣がなくなってしまったと書いた。
それで今日、屋上にのぼって我がベランダを見下ろしてみると、まったくその通り。
その脈絡のなさといったら、観葉植物から山野草まで、なんでも扱っている植木屋のようである。
我がベランダではいま、オーガスタやセロームといった観葉植物の間にサルビアデスコロールやセリンセがあったかと思うと、キンカンやユズの間からは、シジミバナやおきな草が場違いな顔をのぞかせているのだ。
小雨が降っていたので、今日のところはそのままにしておこうかとも思ったのだが、突然、ベランダ遊びのスイッチが入ってしまった。
理想のベランダ その2_f0160063_21142533.jpgで、気がついてみると、仕事をほったらかして、朝から5時間も無我夢中でベランダの配置替えをやっていた。

ベランダ園芸の良さは気分次第でいつでも鉢を動かせることだ。
花が終われば目立たないところに移動させ、逆にこれから花を咲かせる鉢はベランダの中心にといった具合だ。
ただ、5年もやっていると樹木の成長に合わせて鉢も大きくなり、一人で動かせないようなやたらと重い鉢植えもある。
我が家のベランダでいえばトネリコやイタヤカエデ、オーガスタなどがそれだ。
今日はこいつらも動かしたかったのでそれとなくオクさんに「SOS」を発信してみたが、「なにもこんな雨の日にやらなくても…」という顔で無視された。
オクさんは朝届いた新しいプリンターの理想のベランダ その2_f0160063_21154375.jpgセッティングに夢中で、今日はそれどころではないらしい。
結局、引きずるようにして一人でオーガスタやトネリコを動かした。
これ以上鉢が大きくなるようだと、もう限界である。ベランダではなんでも小さく育てるのが肝要だ。

さて、お立ち会い。
今回の配置替えのテーマは「ベランダ路地裏化計画」である。
目指すは谷根千(谷中、根津、千駄木)あたりの昭和な雰囲気をもった路地裏である。
したがって、いま流行りの派手な花には即刻退場いただくこととする。


で、路地裏のイメージといえば紫陽花とアロエとヤツデなのだが、我が家にはヤツデがないし、アロエにしても小さな株が一鉢あるだけだ。
紫陽花も隅田の花火があるだけで、路地の雰囲気を醸すにはもっといろいろな種類が欲しいところだ。
ま、それは追い追い買うなり、花友からいただくなりするとして、
今日のところは隅田の花火を中心に、鉢植えで路地に見立てた細い通路を作っていく。通路は袋小路ではなく、ビオトープまで行って突き当たると、トネリコの木をぐるりと回って反対側から折り返しができる。僅か10mほどの通路だが、途中、古道具屋で買ったお櫃の水槽でメダカが泳いでいたりする。

これでアロエが大きく育って、ヤツデが加われば、昭和の“路地庭”の完成だ。
夏、浴衣を着たオクさんとここでかき氷を食べ、夜、線香花火に興じたい。

by novou | 2008-06-12 21:32 | ベランダ改造計画 | Trackback | Comments(0)
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