東京ベランダ通信

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2011年 03月 23日 ( 1 )


2011年 03月 23日

15歳の誓いと、大人の使命

3月20日 渋谷の代々幡斎場にて火葬式を行ない、無事、自宅に遺骨を迎えることができました。
棺には花好きのチチのために、たくさんのお別れ花を入れました。
ベランダに咲いていたミモザやクリスマスローズもブーケにして入れました。
チチはきっと喜んでくれていると思います。

ただ、今回の地震で犠牲になった方々の中には、棺も間に合わず、花を飾られることもなく、土葬にされていったご遺体がたくさんあると聞きました。
ご遺族の無念を思うと、いたたまれない気持ちになります。


3月22日、被災地のひとつ気仙沼市の階上(はしかみ)中学校で、卒業式が行われました。

この中学校では今年卒業する生徒の1人が亡くなり、2人が行方不明のままです。
行方のわからない我が子の写真を胸に抱き、卒業式に臨む父親の姿がありました。
卒業証書は校長の手から父の手に渡されました。

「ひじょうに悲しい出来事が突然、私たちを襲いました。災害は必ず来るとの思いから、備えてはいたものの、想像を絶する、想像をはるかに超えた、大きな災害に私たちは直面しています。大きな悲しみを抱えましたが、この悲しみを乗り越えなければなりません。」と、校長は卒業生、在校生に訴えました。  

これに対する、卒業生代表の答辞に、胸がえぐられました。

「階上中学校といえば“防災教育”といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。しかし、自然の猛威の前には人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。つらくて、悔しくて、たまりません。しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です」

こみ上げる嗚咽と涙をこらえ、この不条理への悔しさ、辛さ、悲しさを訴え、それでも「天を恨まず、助け合って生きていくことが私たちの使命」と、力強く言い切ったのです。東北人の強さを見た思いがします。

この15歳の少年の誓いに応えるために、大人たち一人一人が自分にできること、自分の役割をもう一度よく考えて、1日でも早い復興のために尽力しなければなりません。
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by novou | 2011-03-23 16:28 | 番外編 | Trackback | Comments(0)