東京ベランダ通信

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カテゴリ:番外編( 159 )


2018年 08月 10日

真夏の風流

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早朝の新幹線で北へ向かった。
東北の沼に咲く、見渡す限りの蓮を愛でるために…。

沼の広さは東京ドーム60個分もあるという。
その広い沼に船を出し、蓮の花咲く極楽浄土で遊ぶのだ。

この日、沼の気温は23℃。
下界の灼熱地獄を思うと、これだけでもすでに極楽だ。

水面を覆う蓮が放つ大量の酸素が、霧雨に冷やされて呼吸が楽だ。
HGB不足の肉体が、みるみる癒されていくのがわかる。
極楽浄土で人は苦しみから解放されるのだ。

船は細い水路を、蓮をかき分けるようにして進む。

ずる賢そうな顔をしたサギが蓮の葉の上で羽を休め、
無数のツバメが船のまわりを飛び交い、虫を食む。

蓮は午後には花を閉じる。
ボクらは僅かな時間を惜しむように3回船を出した。

花の命は短くて、咲き始めてから4日目の午前中にすべて散る。
咲くのは早朝。
いつか花が開く時のポンという音を聞いてみたい。


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by novou | 2018-08-10 07:49 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 08月 01日

東京ディズニーリゾート植物ガイド 重版出来!

拙著『東京ディズニーリゾート植物ガイド』が、こっそりと重版出来となりました。

出版界以外の方は「じゅうはんでき」って何??? と、頭に「?」が3つほど灯るようですが、正しくは「じゅうはんしゅったい」と読みます。(ギョーカイではわざと「じゅうはんでき」という人もいるよーですが…)

言葉の意味を説明しましょう。

「重版」は印刷を重ねる事。
つまり本が売り切れたり、売り切れそうになった時に、もう一度本を印刷することを「重版」といい、
「出来(しゅったい)」は物事が出来上がることをいいます。
早い話が好評につき増刷しましたということです。

ちなみに、最初に印刷されたものを「初版」といいます。

出版業界では本が売れないので、今は初版でだいたい3000〜5000部。よくても8000部ぐらいです。
ですから「重版出来!」は「初版」で印刷したものがなくなって、そこそこ売れている本なんです、という証拠なのですw。

編集者や作家にとって、この「重版出来!」は勲章ですから、みんなこれを目標に徹夜もいとわず頑張るんですね。
そういえば、『月刊!スピリッツ』に連載中の松田奈緒子さんの漫画「重版出来!」が、テレビドラマ化されたということもありましたね。

というわけで、ボクの『東京ディズニーリゾート植物ガイド』(講談社刊)、華々しい宣伝もなく重版出来!

絶版、裁断でなくてよかったw

ちなみに旧版は5刷まで、今回の改訂版の増刷でトータル6刷です。

応援していただいた皆さま、ありがとうございました。

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by novou | 2018-08-01 14:50 | 番外編 | Trackback(1) | Comments(0)
2018年 08月 01日

モーレツ

8月である。

であるからして暑いのだが、ものには限度というものがある。

朝7時でベランダは30℃を超えていた。
東京の最高気温は35℃の予想。
きょうも猛烈な暑さだ。

思えば7月は「猛烈」という言葉がずいぶん使われた。
「猛烈な台風」「猛烈な雨」「猛烈な風」「猛烈にしける」「猛烈な暑さ」…。

実は気象庁が用いる気象用語の「猛烈」にはちゃんとした定義がある。

・ 「猛烈な台風」は最大風速54m/s(105ノット)以上
・ 「猛烈な雨」は1時間に80mm以上。息苦しくなるような圧迫感があって恐怖を感ずる。車の運転は危険。
・ 「猛烈な風」は平均風速30m/s以上。
・ 「猛烈なしけ」は波の高さが9mを超える。

というように、「猛烈…」は事象の最大級の形容であり、「これより上のレベルはありませんぜ!」という限度越えの振り切れちゃった表現なのだ。

ただし、「猛烈な暑さ」はちょっと違うらしい。
TVで気象予報士やお天気キャスターが連発しているので、すり込まれてしまったが、調べてみると「猛暑日(35度以上)」はあるが「猛烈な暑さ」の定義はないようなのだ。

なんにでも猛烈を付けて、不安を煽ればいいというものではない。

「もーれつ社員」や「もーれつア太郎」や小川ローザの「OH!モーレツ」もいまや死語。
「モーレツ」の時代はとっくに終わっているのだ。

これからは35℃を超えたら「やってらんない暑さ」とか「ふざけた暑さ」という表現でお願いしたい。




p.s.ベランダのバラたちはマルチングのおかげでとても元気になりました。

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by novou | 2018-08-01 13:39 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 07月 28日

BORO


BOROといっても「大阪で生まれた女」のことではない。
「ぼろは着てても心は錦」のBOROのことである。

浅草のアミューズミュージアムで「美しいぼろ布展〜都築響一が見たBORO〜」を見た。

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「ぼろ」とは青森の山村や農村で江戸時代から使われてきた野良着、肌着、寝具などのことをいう。
すり切れ、継ぎはぎされて、何代にもわたって再生されてきたぼろは、青森では恥ずかしいものとされ、これまで決して表に出ることはなかったそうだ。

それが今や「BORO」として、世界中のアーティストや蒐集家から注目されているんだそうな。


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展示を見ていて不覚にも涙が出た。

ボクは北海道の出身だ。
だから、BOROの向こうに北国の厳しい寒さや貧しい生活が見えるのだ。

寒さをしのぐために少しでも暖かく丈夫にしたいと、何度も継ぎはぎされた一枚のBOROには、たくさんの女たちの針仕事の跡が刻まれている。女たちは布きれを粗末にしないで、いのちあるものとしてだいじに大事に継ぎはぎしてきた。

そんなBOROには人の汗や涙や思いがしみ込み、新しいものには出せない独特の味わいがある。
大切に使い込まれてきたものだけが放つ美しさがある。

ものがあふれ、古くなったら新しいものに換えればよいという現代の消費社会に、BOROはひとつのアンチテーゼを示しているように感じた。

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アミューズミュージアムは来年3月で閉館となります(とても残念!)。
エンタメのアミューズが運営するミュージアムだけあってとても楽しい展示でした。
撮影ok、おさわりok、一部は着るのもokですw。

常設の浮世絵シアターもお勧めです。
屋上からは浅草寺が一望できます。


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by novou | 2018-07-28 13:11 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 07月 24日

ブラジル先住民の椅子展



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みんないい顔してました。

久々の楽しい展示でした。

撮影OKなのもいいよね。

混雑していないし、なんてったって涼しいしねw

庭園の散歩は暑いのでなし!


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by novou | 2018-07-24 10:36 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 15日

鎌倉逍遥

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雨の上がった昨日、ぶらり鎌倉に出かけました。

あと10日もすると鎌倉は紫陽花を見にやって来る観光客で大混雑。

静かな鎌倉を散策できるのは、いましかありません(笑)。

竹林で初夏の風を感じながらお抹茶をいただき、有名な女優と作家が通っていた店でお寿司を食べ、大好きな喫茶店でひと休み。



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ここはこじゃれたカフェが多い鎌倉にあって、昭和のまんまの落ち着いた店です。

お勧めはアレンジコーヒー。

カフェロワイヤルやキューバンコーヒーなど、クラシックなアレンジコーヒーをメニューに載せている店がほとんどなくなってしまった現在では、とても貴重なお店です。

いただいたのはアイリッシュコーヒー。

アイリッシュコーヒー自体、飲むのはずいぶん久しぶりですが、こんなにクオリティーの高いアイリッシュコーヒーを飲める店をボクは他に知りません。

いつもはブラック派のボクも、コーヒーと砂糖とクリームとウイスキーの相性のよさとおいしさに感服しました。

マスターのコーヒーに対する深い愛情を感じる居心地のいいお店のひとつです。

長く続いて欲しいですね。



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by novou | 2018-05-15 13:03 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 04月 05日

退院のお知らせと新刊のお知らせ


きのうの午後、無事に退院しました。
たくさんのお見舞いや励ましのメッセージ、ありがとうございました。

1ヶ月間、ずっとベッドで寝ていたのと、薬の副作用で足の筋肉が収縮して、いまはスクワットが3回しかできません(笑)。まるで生まれたてのバンビみたいになっていますが、焦らずにリハビリして筋力の回復に努めたいと思います。
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さて、家に帰ると1冊の本が届いていました。
オクさんの新刊「おかずのもと アレンジ自在で毎日おいしい!」(こてらみや著 翔泳社刊)です。
この本はボクが入院する日の朝、なんとか校了した本なので、手元に届いた時の感慨もひとしおでした。

この本には10品の「おかずのもと」と、それを使った64品(購入特典のおまけレシピ2を含む)のアレンジレシピが載っています。もちろん、著者のオットであり、企画・構成を担当したボクは全部食べました。何度も何度も食べました。手前味噌ですが何度食べてもおいしいです(笑)。そして、出来上がるまでが早いです。

オクさんはこう書いています。

「おかずのもとを例えるなら、400メートル走のスタートを、ずるして100メートル先から〝よーいドン〟で走るようなもの。〝おかず〟を作るための〝もと〟があることで、下ごしらえの手間が省け、調理時間も短縮でき、ごはん作りがとてもスムーズにできるようになります」と。

なかには「サーディン丼」のような100メートルどころか350メートル先から走るような、〝もと〟さえ作っておけば3分でできるレシピもたくさんあります。

いかに手早く、おいしいものを作るかが、この本の最大のテーマなのです。

てなわけで、発売は4月11日(都内の本屋では9日頃には店頭に並ぶ予定です)。
Amazonではすでに予約受付中です。買ってね!!


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by novou | 2018-04-05 20:54 | 番外編 | Trackback | Comments(2)
2018年 03月 21日

寒の戻り

春分の日に寒の戻りとはなんとも皮肉な…。
箱根辺りは大雪だと、看護師さんが教えてくれました。
外はずいぶんと寒そうですが、みなさんお変わりありませんか?

ボクは生きています(笑)。

病院生活もきょうで16日目。少々時間を持て余しています。
昼間は本を読んだり、落語を聞いたり、相撲を観たりで、なんとか遣り過ごせるのですけど、9時の消灯から朝までが長いのです。
9時に眠ると夜中の2時頃に目が覚めます。
2時というと丑三つ時です。幽霊たちの活躍する時間です。
志の輔の「へっつい幽霊」を聞いたせいでしょうかね(笑)。
病院ですから遠くでうなり声がしたり、すすり泣くような声が聞こえてきます。
向かいに寝ているおじいさんのいびきも凄いです。
こんな時は耳栓をして窓の外を眺めます。
病室からは東京タワーがよく見えます。
東京タワーはいいですねぇ。明るくって…。
昨夜は雲までオレンジ色に染めて、東京の真ん中を明るく照らしていました。

そうそう、この病院はボクの永遠のロックスターKが亡くなった病院でもあります。
彼の病室からも東京タワーが見えてたのかなぁ。もいちど歌いたかったろうな。

オクさんからのメールでベランダのスモモの写真が送られてきました。
今年は実がなるかしらん…。

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by novou | 2018-03-21 12:48 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 03月 15日

趣味の園芸「ベランダガーデニング」

あさって発売の趣味の園芸(NHK出版)の別冊「ベランダガーデニング」に、
わが家のベランダが紹介されています。

撮影したのは昨年の11月。
木枯らし1号が吹き荒れた翌日のことでした。
こんな花の終わった季節に、しかも台風と木枯らし1号直後の最悪のタイミングで庭を撮影されるのは、
植物を愛し、庭を愛するものとしては、はなはだ不本意でしたが、
マンションの大規模改修を今年の秋に控え、庭をリセットする前の最後の記録と考えて、撮影してもらうことにしました。

できれば5月に、バラやクレマチスに囲まれて「花咲かじいさん風」に撮影して欲しかったなぁ(笑)。

ちなみに撮影は旧知のカメラマン原 幹和さんでした。thank you!

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by novou | 2018-03-15 10:09 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2018年 03月 13日

3月に思うこと

3月5日より入院している。
もう20年近く通っている病院なので知己も多く、
とても良くしていただいているので、ご心配なく。
桜の散る頃にはなんとか退院できそうだ。

7年前の3月、チチをこの病院で看取った。
喉仏をコクッ コクッと二度動かして、それから後は息をしなかった。
静かな静かな、ほんとうに眠るような最期だった。
東北大震災の一週間後のことである。
通信交通網は寸断されたままで葬儀もままならなかったが、
被災地では火葬もできず、花さえ手向けられずに、
土葬にされる遺体がたくさんあった。
ご遺族の無念を思うと、ベッドでチチを見送れたことを幸せに思った。

病院の庭ではジンチョウゲが香り、ユキヤナギが咲きはじめている。

3月は鎮魂の月だ。

春はすべてを一度許すために巡ってくる。

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by novou | 2018-03-13 14:29 | 番外編 | Trackback | Comments(1)