東京ベランダ通信

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2013年 08月 14日

オイラの帰省先

3年前に実家がなくなったので、お盆休みに帰省する家がない。
そもそも、実家があった時だって、お盆に帰ったことなどないのだが、
ホントに帰るところがなくってしまうと、心にポッカリと穴があいたようで、
寂しいもんである。

で、実家の代わりといっちゃぁなんだけど、葛飾柴又に行ってきた。(←強引な展開)
葛飾柴又は日本人の心の故郷であり、とらやはオイラにとって理想の実家なのだ。(←さらに強引!)

京成金町線柴又駅で降りる。
駅前広場には寅さんの像がある。その先に帝釈天の参道がのびている。
参道の両側には名物の草だんごやせんべいを売る店、老舗の川魚料理店などが軒を連ねている。
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歩いていると、みやげ屋のおばちゃんに「暑いなか、柴又によ〜く来てくれました」と声をかけられる。文字にすると判らないだろうけど、
いいなぁ、東京の下町言葉は…。

参道の先に帝釈天の二天門が見える。
帝釈堂にお参りする。御前様も寺男の源公もいないけど、みょ〜うにありがたい。
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年に6回の庚申祭にはたくさんの人で賑わうのだろうけど、暑いし、平日だし、境内は閑散としている。映画の寅さんシリーズが終了して以来、年々参拝客は減っているそうだ。

こちらは彫刻ギャラリーと邃渓園(すいけいえん)を巡る回廊。
参拝料400円が必要だがコレを見なけりゃ帝釈天に来た意味がない。
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山本邸の庭を抜け、寅さん記念館にも足を伸ばす。
とらやのセットやタコ社長の工場(朝日印刷)のセットもある。
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いいなぁ、タコ社長は…。浮世の苦労を一身に背負ってボヤキながらも奮闘する姿は社長の鏡だなぁ。タコ社長はオイラとおんなじ北海道の出身だ。東京に出てきて苦労しちゃってさ、身につまされるぜ。

腹が空いたので、川甚でウナギを食べた。
さくらと博が結婚式を挙げたのはこの店の大広間だ。
胆煮もうな重もうまかったなぁ。オイラにもやっと夏が来たって感じ…。
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ただ、残念だったのは庭も池も潰して新館が建っていたこと。
この店のいちばんの御馳走は庭だったのになぁ。残念!

腹ごなしに江戸川の土手を歩き、矢切の渡しに乗る。
客はオイラひとり。まるでチャーターしたみたいだ。
川風が気持ちいい。ぎぃぎぃと櫓を漕ぐ音が郷愁を誘う。
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いまや東京に残るただひとつの渡しだ。往復してもらっても400円。
「男はつらいよ」の第1話で、寅さんはこの渡しに乗って20年ぶりに柴又に帰ってくる。

とらやに寄ってみる。
おいちゃんもおばちゃんもさくらもいないけど、「ただいま」って心の中でいってみる。
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喉につまった草だんごを、あつ〜いお茶でゴクリと流し込んだ。


私、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎、
人呼んでフーテンの寅と発します。


寅さんをむかえる柴又の人々はいつもあたたかい。

いい帰省先を見つけた。
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by novou | 2013-08-14 11:08 | 番外編 | Trackback | Comments(3)