東京ベランダ通信

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2013年 10月 10日

旅する東京ディズニーシー

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拙著『旅する東京ディズニーシー』(講談社刊)が本屋に並びはじめた。
平置きしてくれている本屋もあれば、書棚に背表紙だけが見えている本屋もある。
こういう時は、平置きしてある他の本の上に自分のをこっそりのっけてくる(ゴメンナサイ!)。

いつもそうなのだが、自分がかかわった本が発売されると、売れ行きが気になってしょうがない。とくに、今回は企画も構成も文章も写真も全部自分が担当した。

最近巷では、「オレのフレンチ」や「オレのハンバーグ」なる店が人気のようだが、この本はオレ100パーセント。売れる要素満点だ。

ただ、心配なのはディズニー本だというのに、キャラクターもアトラクションもほとんど出てこないことだ。多数派を占めるキャラクター好きやアトラクション好きのディズニーファンにとっては「なんだかな〜」と思われる内容かもしれない。

が、しかーし、オレはプレゼンの時に「旅をテーマにしたお酒も飲めるパークなんだから、キャラクターやアトラクションに頼らない大人の旅ガイドがあったっていいじゃないか!」と大見得を切ったのだ。

で、デパートみたいな総花的なガイドじゃなく、オレが好きなパークシーンだけを集めた大人のセレクトショップみたいなガイドができたというわけさ。

そんなわけで、売れないとぜ〜んぶオレの責任なのだ。
で、Amazonや楽天ブックスのランキングをチェックしたり、本屋めぐりをして一喜一憂しているきょうこの頃なのである。

ホントは街から逃れてネットも本屋もない山奥でしばらく過ごそうと思っていたのだけど、台風の接近で断念したのだ。

本の「はじめに」の部分を転載しておく。
事情を察して、買ってね!

 はじめに

 東京ディズニーシーの入場ゲートを通る時、キャストに「いってらっしゃい。よい旅を!」と声をかけられる。このひと言で、ボクは気分が非日常モードに切り替わり、旅の高揚感で胸が高鳴りはじめる。パークの楽しみ方は人それぞれだろうが、ボクにとっての東京ディズニーシーは“旅するテーマパーク”だ。

 パークには個性豊かな7つのテーマポートがある。旅人となったボクは海を越え、河を渡り、運河を巡ってそれらを訪ね歩く。南ヨーロッパの港町も、100年前のニューヨークも、摩訶不思議なアラビアも、中央アメリカのジャングルも、いつか空想した未来都市もここにはある。そして、それらのすべてが東京ドームの10倍くらいの広さの中に詰まっている。それがこのパークの魅力でもある。

 本書はガイドブックの形をとっているが、足かけ2年にわたるボクの旅の記録でもある。どんな旅でもそうだが、美しい景観の成り立ちや、街の来歴を知ることができれば、その旅はいっそう味わい深くなるはずだ。そう思って、各テーマポートやエリアのバックグラウンドと見どころを章頭に記してある。これで旅のイメージが膨らめば幸いである。

 また、写真好きのボクにとって、旅は撮影旅行でもある。パークを彩る花々や夕暮れ時の風景に、季節や時のうつろいを感じていただければうれしいし、偶然出会った花嫁や、キャストの笑顔から、スナップショットの楽しさが伝われば本望だ。

 何度も旅をしているとエピソードもたくさんある。ヴェネチアンゴンドラでは買ったばかりのメガネを運河に落して、青くなったこともあった。でも、ハーバーショーでゴンドラが運休になっている合間に、ゴンドリエたちが懐中電灯を照らし、運河の岸に腹ばいになって探してくれた。30分後、メガネは運河の中から拾い上げられ、無事にボクの手元に戻ったのだ。感激だった。

 生来のおっちょこちょいゆえ、忘れ物もいっぱいした。花の撮影に夢中になってベンチにカメラのレンズフードを忘れたり、タオルを忘れたこともある。でも、それらは旅の終わりにゲストリレーションに寄ってみると、当たり前のように届けられていた。魔法みたいだった。

 顔見知りになったビッグシティーヴィークルのドライバーには、晴れた日にはハドソンリバーブリッジから富士山が見えることや、いつもは時速4〜5kmで走っているビークルが、実はかなりのポテンシャルを秘めていることも教わった。これらのすべてが、旅のいい想い出である。

 ボクはこれからも折々に東京ディズニーシーを訪れ、旅すると思う。ここでは訪れるたびに新しい魅力を発見することができるし、楽しい出会いもあるからだ。いつかボクとあなたが旅先で「チャオ!」って、挨拶を交わすことだってあるかもしれないのだから…。
            
2013年盛夏 リストランテ・ディ・カナレットのテラスにて  著者



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by novou | 2013-10-10 21:35 | おとなの東京ディズニーシー | Trackback | Comments(7)