東京ベランダ通信

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2012年 10月 23日

安達太良山

天気予報は晴れ時々くもり。
最高気温は17℃。
まずまずの登山日和だ。

「きのうテレビで安達太良山が紹介されていたけど、最高だったわ。今が紅葉のピークだってさ。きょうは土曜日だから山はすごい人だぞ」とはキャンプ場の管理人・小林さん情報だ。

安達太良山は高村光太郎の『智恵子抄』で全国的に有名になり、深田久弥の『日本百名山』や、田中澄枝の『花の百名山』にも紹介されているから、1年を通してたくさんの登山客が訪れる。
とくに紅葉の季節やシャクナゲが咲く頃は「人のお尻を見て歩くようだ」(小林さん)というくらい混雑するらしい。

安達太良山はゴンドラを使えばいっきに標高を稼げるし、登山道もよく整備されているので、地元の小学生が遠足に登るほどの初心者向けの山なのだけれど、山頂付近は風の通り道になっているので、よく事故が起きる。

それに活火山なので、場所によっては硫化水素ガスが噴出しているところもあって、15年前には沼ノ平火口付近で4人が亡くなる事故も起きている。
つまり、初心者でも登れる山だけど、道に迷ったり、気象の判断を誤るとたいへんな事故につながることもある山なのだ。まぁ、どんな山でもそうだけどね。

前置きが長くなった。

曾原湖から安達太良山のゴンドラまでは磐梯吾妻レイクライン経由で約1時間。
小野川湖や秋元湖など裏磐梯の湖を眼下に眺めながらのドライブは気持ちよく、あっという間に着いてしまう。

が、しか〜し、8時半に到着したのに第1駐車場はすでにいっぱい。
ゴンドラには長〜い行列ができていた。とほほ…。
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こちとら土日や休日にはあまり出歩かない主義なので、行列や人ごみは大の苦手。
でも、麓から登るのよりはマシかと、しぶしぶ行列に並びましたよ。

で、並ぶこと20分。やっとゴンドラに乗り込み、山頂駅まで約10分の空中散歩を楽しみました。天気がよかったので、遠く阿武隈山地や蔵王連峰まで見渡せました。
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9時10分、いよいよ登山開始。オサルさんと雄国山に登って以来、5年ぶりの登山です。ジジイだし、貧血もあるし、膝も痛いのでマイペースでゆっくりゆっくり登ります。お急ぎの方はお先にどうぞ (^_^)v。

表登山道は木道があったり、ツツジやシャクナゲのトンネルがあったりで、混雑さえしていなければとても気持ちがいいコースです。
96年に皇太子御一行さまが登っているので、道標など登山道の整備も万全です(^_^)v。
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仙女平分岐あたりまで来ると、ゴンドラの山頂駅が小さく見えます。
ここから頂上まではあと1時間ほど。
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シラタマノキやナナカマドの赤い実がきれいです。
写真を撮りながらゆっくりゆっくり登ります。
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そして、頂上直下までやって来ました。
安達太良山の頂上はなだらかな稜線にポツリとつき出た突起物のようです。
またの名を「乳首山」と呼ばれる所以です。


その乳首にたくさんの登山者が貼り付いていて、大渋滞を起こしています。
最後の10mほどが鎖場なので、子どもや初心者は足場の取り方で少々難儀をします。
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山頂は風が強いので、渋滞で突っ立ったままでいるとカラダがいっきに冷えていきます。

山では1000m登ると気温が6℃下がります。
安達太良山は1699mなので、麓の気温が17℃だとすると、山頂付近では7℃以下で、冷蔵庫並みの寒さということになるのです。

それに風が強ければ体感温度はもっと寒く感じます。この日の山頂付近の風速は8.5mほど。体感温度は一般的には風速1mにつき1℃ 冷たく感じるといわれているので、体感温度は氷点下です。

ボクはダウンの重ね着で寒さをしのぎ、オサルさんは雨具を着込んで風を防ぎます。

そして30分かかってやっと山頂へ。
頂にはなぜか「八紘一宇」の石碑。
昭和15年に建立されたもののようで、ちょっと異様な感じがします。
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石碑の下でスマホでツーショット。
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岩場でヤッホーな写真も一枚。
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結局、乳首に登って下りるまでに1時間ほどかかりました。
イヨッ! チクビ好きっ!! イヤ〜ん…。

こちらは「牛の背」と呼ばれるなだらかな尾根道。
下りはここを通り、くろがね小屋を経由して、ゴンドラを使わずに駐車場まで歩きます。
安達太良山周回コースと呼ばれるもっとも人気のある登山コースです。
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沼ノ平火口。火山性ガスで草木も生えてません。尾根道を歩いていても硫黄の臭いがします。
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峰の辻あたりの紅葉はピークを迎えていました。きれいでした。
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こちらは鉄山の山頂付近。岩山と紅葉のコントラストがみごとです。
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こちらはくろがね小屋の横にある立ち入り禁止のルート。
温泉を引くパイプが延々とのびています。
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くろがね小屋の裏には温泉が湧いていて、岳温泉まで引き湯されています。
もちろん、くろがね小屋のお風呂も源泉かけ流しの温泉です。

うしろに見えているのがくろがね小屋。さらにうしろが牛の背。
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くろがね小屋からは緩やかな下りが続きます。

でもこの頃には膝はガクガク…(^_^;)。トレッキングポールに支えられながら、ゆっくりゆっくり下りました。

小学生にも抜かれ、ジイさんバアさんにも抜かれましたが、いいんです。
若い頃はボクも競うようにして山に登っていましたが、いまは地図に書かれているコースタイムの1.5倍くらいの速度で登ります。

昔はボクのリュックにつかまって登っていたオサルさんが、いまはボクの先を歩いています。

でも、それでいいんです。

景色を楽しみ、好きな写真を撮り、山に登れる健康と、支えてくれたオサルさんに感謝しながら、ゆっくりゆっくり登るのです。

前回は天候に恵まれず、登頂を果たせなかった安達太良山。
三度目の正直でやっとやっと登りました。

日の丸を掲げたい気分でしたが、八紘一宇の石碑に日の丸じゃ、ちょっとヤバいか…(^_^)v  

てなわけで、涙がちょちょ切れるほど感動の山旅でした。
来年も必ず行くから、まってろよ〜!

長々と書いてしまいましたが、読んでくれてありがとう。
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by novou | 2012-10-23 22:12 | いつもふたりで | Trackback | Comments(5)
2012年 09月 23日

I LOVE ふくしま ③

キャンプ3日目。

願いもむなしく、曾原湖はきょうも雨。

でも、安達太良山に電話するとゴンドラは運行中とのこと。

ならば、いざ行かんとリュックをクルマに積んで出発進行!

が、しか〜し、ゴンドラ駅に着いてみると、霧で視界はまったくなし。
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駅員さんに山頂の状況を聞くと「始発で10人ぐらい登っているけど、霧がだんだん濃くなっているので山頂のガレ場あたりは迷いやすいので心配だわ。私はオススメできませんねぇ。ゴンドラだってこれ以上風が強くなれば止めることになるからねぇ」とのこと。

とほほ…。
2日も山に嫌われたのは初めてだぜ。
ってなわけで、早々に撤収! ってことになりました。

でも、このままキャンプ場まで引き返すのはもったいないので、急きょ、達澤不動の滝と戊辰の道の原生林を歩くことに…。これが意外といいハイキングコースでした。
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あちこちに不動の滝と名付けられた滝はありますが、達沢の滝はいいですねぇ。
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水量も豊富だし、なにより滝のすぐ下まで行けて、暑い日ならば滝に打たれることもできそう(^O^)v
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滝までのアプローチも気持ちよく、滝元には不動明王(水を司る神様ですからねぇ)が祭られています。

また、戊辰の道は、江戸から明治への激動期、西軍(新政府軍)が、東軍(旧幕府軍)を追撃するため突破した道です。
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「西軍がこんな急坂を登れたのは、滝でマイナスイオンを浴びたり、原生林でフィトンチッドを浴びて元気になったからかしらん」とオサルさん。
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往復3時間ほどのハイキングをボクらも元気に楽しんだのでした。
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帰りは直売所で山なめこや大根を買いました。
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晩めしはきのこ鍋です(^O^)v
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(つづく)
 
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by novou | 2012-09-23 13:54 | 番外編 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 23日

I LOVE ふくしま ②

キャンプ2日目

きょうはいよいよ安達太良山に登ります。

朝ごはんは炭火焼きトーストと鶏のスープ。
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パンにバターとジャムとバナナをサンドしたお弁当も持ちました。

が、しか〜し、山の天気は気まぐれです。

曾原湖では穏やかだった天気が安達太良では一変し、強風が吹き荒れています。
山頂は20m以上の風、ということでゴンドラも運休中。
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それならば、ゴンドラに頼らず麓から登ってやるぜと、登山口の奥岳自然歩道から登り始めました。

ここは木道が整備されてはいるものの、アップダウンがきつい、なかなか手強い自然歩道です。
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でも、谷あいの道なので風も遮られ、景色も素晴らしいアプローチです。

1時間ほど登って自然歩道を抜けた辺りで、下山してきた登山者に出会いました。
彼らの話では「頂上直下のガレ場では、強風で砂礫がビュンビュン飛んで危ない」ので、登頂を諦めて降りてきたそうです。
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安達太良山山頂付近は風の通り道で、晴れていても風が強いと聞いていたのですが、これほどまでとは…。
そんでもってオサルさんも怖がるので、ボクらの安達太良山挑戦はたった1時間で終了、となったのでした。
チャンスは明日もあるしね…。

で、帰りの道すがら中ノ沢温泉で立ち寄り湯をして、キャンプ場まで帰ってきたのでした。

中ノ沢温泉は『高原列車は行く』の舞台となった山のいで湯で、歌に唄われたのは中ノ沢と沼尻温泉の湯治客を運んでいた旧沼尻軽便鉄道のことだそうです。

「汽車の窓からハンケチふれば〜♬」ではじまるこの曲、小学校の時によく歌いました。
オサルさんに歌って聞かせたけど「知らな〜い!」といわれちゃいましたが…。

泉質は強酸性明礬泉。加温、加水、循環、ろ過無しの正真正銘の源泉かけ流し温泉です。

湯の花がお日さんでキラキラ光っていて極楽極楽。疲れも吹っ飛び、癒されました。
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夕食は福島牛のジャンバラヤと直売センターで買ったトウモロコシ、うまかったぁ!
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夜、テントで深田久弥の「日本百名山」を読み返しました。

詩人はうたった。

智恵子は東京に空がないといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
………
智恵子は遠くを見ながらいふ、
安達太良山の山の上に
毎日出ている青い空が智恵子のほんとの空だといふ。
(高村光太郎の智恵子抄の一節)


明日は安達太良山の山の上に青い空が広がっていますようにと祈りつつ、眠りについたのでした。
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(つづく)
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by novou | 2012-09-23 10:19 | 番外編 | Trackback | Comments(0)