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2018年 07月 28日

BORO


BOROといっても「大阪で生まれた女」のことではない。
「ぼろは着てても心は錦」のBOROのことである。

浅草のアミューズミュージアムで「美しいぼろ布展〜都築響一が見たBORO〜」を見た。

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「ぼろ」とは青森の山村や農村で江戸時代から使われてきた野良着、肌着、寝具などのことをいう。
すり切れ、継ぎはぎされて、何代にもわたって再生されてきたぼろは、青森では恥ずかしいものとされ、これまで決して表に出ることはなかったそうだ。

それが今や「BORO」として、世界中のアーティストや蒐集家から注目されているんだそうな。


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展示を見ていて不覚にも涙が出た。

ボクは北海道の出身だ。
だから、BOROの向こうに北国の厳しい寒さや貧しい生活が見えるのだ。

寒さをしのぐために少しでも暖かく丈夫にしたいと、何度も継ぎはぎされた一枚のBOROには、たくさんの女たちの針仕事の跡が刻まれている。女たちは布きれを粗末にしないで、いのちあるものとしてだいじに大事に継ぎはぎしてきた。

そんなBOROには人の汗や涙や思いがしみ込み、新しいものには出せない独特の味わいがある。
大切に使い込まれてきたものだけが放つ美しさがある。

ものがあふれ、古くなったら新しいものに換えればよいという現代の消費社会に、BOROはひとつのアンチテーゼを示しているように感じた。

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アミューズミュージアムは来年3月で閉館となります(とても残念!)。
エンタメのアミューズが運営するミュージアムだけあってとても楽しい展示でした。
撮影ok、おさわりok、一部は着るのもokですw。

常設の浮世絵シアターもお勧めです。
屋上からは浅草寺が一望できます。


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by novou | 2018-07-28 13:11 | 番外編 | Trackback | Comments(0)